Project/Area Number |
05807077
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Radiation science
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
亀井 洋子 (金沢 洋子) 九州大学, 薬学部, 助教授 (20037584)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山下 恒雄 ダイキン工業, 化学事業部・第3研究開発部, 研究員
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | がん診断 / 無侵襲診断 / 2-デオキシ-2-フルオロ-D-グルコース / MRS / ^<19>F NMR / 化学シフト画像 / 代謝マップ / マウス |
Research Abstract |
本研究は無侵襲^<19>F NMRスペクトル(MRS)法による悪性腫瘍の指標となる信号の探索という新規な方法の確立を目的とし、究極的にはMRSによるがんのキャラクタリゼーションとその画面表示を目標とする基礎研究である。以下に研究成果の概要を示す。 1.グルコースのフッ素標識体の一つである 2-デオキシ-2-フルオロ-D-グルコース(FDG)を投与したマウスの腫瘍において2日以上にわたる代謝物の保持が確認された。これは他の健常臓器における標識化合物の排出より有意に遅い。 2.FDGの長時間保持と代謝物分布を検討した結果、1-2日経過後のがんにおいてはFDGからFDG-6-リン酸、2-デオキシ-2-フルオロ-D-マンノース(FDM)-6-リン酸を経て生成したFDMのヌクレオチド体が代謝物の大部分を占めていることが示され、これが長時間保持を担う物質であることが明かになった。 3.以上のことが肝臓がん、2種類の肉腫および腺種において共通であることを確認した。すなわち、FDG代謝物の長時間保持と圧倒的なNDP-FDMの生成は腫瘍特有の現象であることが示された。 4.担がんマウスの in vivo NMR 測定によってNDP-FDMの生成と経時的な増加を追跡できた。 結果の評価:FDGの特徴的代謝の無侵襲NMR追跡により小動物のがん診断が可能であることを示した。これは新しい病体評価法である。なお、本年度の研究では測定部位の体積約 0.5 cm^3、時間分解能 30分で診断に十分な結果を得たが、本法の特徴は日単位の遅い反応を標的とするために測定の時間分解能はそれほど要求されず、その分を空間分解能の向上に当てることが可能である。より小さながんの検出は平成6年度の課題といえる。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)