Research Abstract |
2種類の異った衣服型,すなわち半袖シャツ・半ズボンと長袖シャツ・長ズボンのいづれかを着用し,温熱的に中性な環境で生活し,体温(直腸温で測定),全身7ヶ所の皮膚温を少なくとも24時間測定した。またこの間ヒトの免疫能の指標として唾液中のIgAを一定の時刻に4回測定した。得られた主要な結果は1.直腸温は半袖シャツ・半ズボン着用時に夜間有意に低く保たれた。2.四肢部の皮膚温は半袖シャツ・半ズボン着用時に日中は低く夜間は著明に増加した。3.唾液中のIgAは日中低く,夜間上昇するサーカジアンリズムを示したが,夜間の上昇は半袖シャツ半ズボンのほうが大きかった。夜間のIgAのレベルが半袖シャツ・半ズボン着用時に大きかったことと夜間直腸温のレベルが低く保たれたことは関連性があると考察した。
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