男女共修ダンス学習における教師行動からみた授業分析
Project/Area Number |
05808012
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
体育学
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
高橋 和子 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (10114000)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1993: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | ダンス創作学習 / 教師行動 / 期間記録 |
Research Abstract |
男女共修ダンス学習は、新指導要領の選択制導入により実現可能になったが、実態の聞き取り調査によると、まだ現状はほとんど実施されていないこと、また、実施されていても社交ダンスやジャズダンスなどの種類であり、本研究の主眼である創作学習ではないことから、研究の第一段階を男女共修ではなく、教師行動からみた創作ダンスの授業分析に焦点を当てた。 具体的には、高校ダンス一単元(課題学習)を問題解決学習で行なった授業を対象に、高橋健夫氏らが開発した組織的観察法「期間記録」に改良を加え記録分析した。更に生徒の形成的授業評価や、ビデオ撮影、逐語記録から、教師行動と授業評価を検討した。その結果、(1)生徒の運動学習や認識学習は保障されているが、学習指導が25%をしめ授業者の介入頻度が多い。マネージメントが少なく授業の流れがスムース。生徒の活動が多く自主的学習が重視された授業であった事(2)単元後半部になるにつれ、作品に対する話し合いや生徒主導型の運動学習が増加し、ダンス創作学習の展開そのものの様相を示すと共に、形成的評価も高くなった事が検証された。 また、ダンス創作学習の簡便で有効な授業記録と分析法を実践考察した。1つはシーデントップや高橋健夫氏らの開発した組織的観察法「期間記録」を更に改良し、高校ダンス授業一単元を記録分析し、教師の指導性の質量的な把握が可能になった。2つ目は坂本氏の「線結び内容分析」を応用し、大学ダンス授業を分析、教師行動とダンスの内容特性の2つの形成的授業評価ができた。これらの観点は特にダンス領域では新しい視点として、注目に値するであろう。 今後残された課題は男女共修のダンス学習の教授行動分析である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)