脳波の多変量解析による言語過程と非言語過程の分離に関する研究
Project/Area Number |
05831006
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
認知科学
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Research Institution | Kansai Gaidai University |
Principal Investigator |
柏原 恵龍 関西外国語大学, 外国語学部, 教授 (70026821)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | 左右半球の機能的非対称性 / 脳波 / alpha帯域成分 / 脳の機能的部位差 / 言語・非言語 / 自己概念 / 因子分析 / 覚醒水準 |
Research Abstract |
知的活動の脳波への反映され方を、課題の種類、脳波導出部位、個人差、周波数成分の側面から、記憶容量の大きいコンピュ-タを使用し、判別分析等多変量解析の諸法を用いて検討した。その結果因子分析による方法が最も効率的であった。この方法で分析したところ次の結果が得られた。(1)13人の被験者を変数に、16種類の課題の16の各脳波導出部位の電位を標本に因子分析したところ、被験者は三つの型に分かれた。786個の因子得点を因子別、課題別そして脳波導出部位別に位置づけたところ、過半数である8人の被験者が高い負荷量を示した第1因子は、どの課題でも得点が前頭部で低く後頭部で高い一般的な傾向を示した。この傾向の中で、16種類の課題の各脳波導出部位における得点を比べると、言語的な課題は左半球の前頭部と、視空間的・非言語的課題は右半球の後側頭部との間に密接な関係が見られた。特殊な状況下で多数の課題を実施することによる誤差を考慮して被験者の分類が必要であるが、過半数の被験者では言語過程と非言語過程の分離が可能であることがわかった。(2)各課題遂行時のalpha帯域(8.0〜12.8Hz)成分電位を部位毎に0.2Hz間隔で電位を求め、課題を変数に各周波数毎の各部位の電位を標本に因子分析を行った。閉眼安静時及び自己概念に関する課題は第1因子に、その他の言語及び視空間的課題は第2因子に高い負荷量を示した。この因子を因子得点で脳波導出部位及び周波数成分に対応させると、第1因子は10.2Hz、第2因子は10.8Hzにあたる右後頭部の得点が高かった。第2因子には部位によってピ-ク周波数に違いが見られたが、これは個々の課題の特性を反映したものであろう。第1因子に属した課題は時間的制約が少なく、第2因子は具体的で時間の短い課題がまとまったので、これは課題の質よりも精神活動量による脳の賦活水準の違いが周波数の違いに反映したものと考えられる。
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Report
(1 results)
Research Products
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