チミジンホスホリラーゼ活性と血管新生の関連性について
Project/Area Number |
05837018
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
血管生物学
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
秋山 伸一 鹿児島大学, 医学部, 教授 (60117413)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
原口 みさ子 鹿児島大学, 医学部, 助手 (10244229)
住澤 知之 鹿児島大学, 医学部, 助手 (90206582)
吉村 昭彦 鹿児島大学, 医学部, 助教授 (90182815)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1993: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | チミジンホスホリラーゼ / PD-ECGF / 血管新生 |
Research Abstract |
1.ヒト胎盤より精製したチミジンホスホリラーゼが血管新生活性を有するか否か、チミジンホスホリラーゼの酵素活性が血管新生に必須が否かを調べた。実験系としては受精鶏卵の漿尿膜(CAM法)、マウスの皮下にゼラチンスポンジを移植したもの(ゼラチンスポンジ法)を用いた。精製チミジンホスホリラーゼは、CAM法、ゼラチンスポンジ法のいずれにおいても高い血管新生活性を有することが明らかとなった。ゼラチンスポンジ法でチミジンホスホリラーゼの血管新生を測定する時に、チミジンホスホリラーゼの特異的阻害剤である6-アミノ-5-クロロウラシルをマウスに経口投与したところ、チミジンホスホリラーゼの血管新生はほぼ完全に阻害された。このことは、この血管新生チミジンホスホリラーゼによるものであり、酵素活性が血管新生に必須であることを示している。ボイデンチャンバーを用い、チミジンホスホリラーゼが血管内皮細胞に対して遊走能の亢進を引き起こすか否かを調べたところ、遊走能の亢進が見られた。 2.チミジンホスホリラーゼの酵素活性に必須な部位に相同性のあるPD-ECGFcDNAの部位の-塩基置換突然変異体2個をPCR法により作製し、COS発現ベクターに挿入した。各々をCOS細胞にトランスフエクトし、チミジンほスホリラーゼ活性を調べたところ、一塩基置換突然変異体のいずれにもチミジンホスホリラーゼ活性は認められなかった。これらのPD-ECGFと一塩基置換突然変異PD-ECGFの血管新生活性をマウスゼラチンスポンジ法で調べたところ、PD-ECGFでのみ血管新生活性が認められた。これらの実験結果より、血管新生にはチミジンホスホリラーゼ酵素活性が必須であることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)