ラィプニッツにおける自然言語と人工言語の関連の哲学的問題
Project/Area Number |
05851002
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Philosophy
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Research Institution | 九州芸術工科大学 |
Principal Investigator |
松田 毅 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 助教授 (70222304)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | ラィプニッツ / 言語哲学 / 人工言語と自然言語 |
Research Abstract |
1.ライプニッツ哲学全体の中での言語・記号論の意義。これは、従来からその重要性が指摘されている普遍記号学のような形式論理・数学的記号論-人工言語に考察の重心を置く-だけにとどまるものではない。自然言語に関する研究-例えば、語源学や文法論-は、人類や民族の起源と関わる比較言語学や歴史学に方法的に貢献するばかりでなく、認識論的にもライプニッツ哲学にとって重要な意味をもつ点が確認される。 2.近世哲学史の文脈での言語哲学とライプニッツの位置。1の論点は、具体的にはヨーロッパ近世哲学の複雑な歴史的連関の中で、究明される。それは論文「ライプニッツの反省行為論-その独自性と歴史性-」で部分的には、デカルトのコギトに含まれる精神の哲学とホッブズの物体論的言語観との葛藤からライプニッツの言語哲学の形成を見る作業を通して行われた。しかし、この問題は、ルネサンスの言語思想、ポール・ロワイヤル、オッカジオナリスムなどのライプニッツ以前の言語哲学の問題との関連でさらに深められることになるだろう。これに関しては、有名なフ-コ-の『言葉と物』における問題解明が批判的な参照基準ともなる。 3.ポスト・ライプニッツの言語哲学-記号の恣意性のテ-ゼをめぐつて。ライプニッツの言語哲学から取り出される興味深い論点として、構造言語学の始祖ソシュールが体系化した「記号の恣意性」のテ-ゼのはらむ哲学的問題がある。ライプニッツのいわゆる「構造的類比」の意味論が、このテ-ゼに対してどのような意味をもつかは、今後の検討課題であるが、そこにヘルダーの言語起源論やフンボルトの言語哲学との接点も発見されるのではないか、と期待される。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)