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朝鮮通信使と日本の思想家文人-林家を中心として-

Research Project

Project/Area Number 05851004
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field History of thought
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

高橋 章則  東北大学, 文学部, 講師 (10187990)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords朝鮮通信使 / 林家 / 国際関係 / 東アジア
Research Abstract

1、朝鮮通信使をめぐっては、従来、幕藩制国家の形成し対外秩序の構築というテーマに即して研究がなされ、主に国際関係認識のもつイデオロギー的側面への考察がなされてきた。その論証の過程で、通信使に対峙した日本の儒者の思想的営為に検討が加えられてきた。しかし、そこで専ら問われるのは、公的な外交の場を中心とした接触、交渉の問題であり、交流者相互の思想的背景や個別的な意図を適切に押さえるものではなかった。また、交流の実態に検討が及んだ場合でも、具体的な交歓の場の紹介にとどまり、思想的課題の解決に通信使外交が果たした役割への検証が十分になされているとは言い難い。
本研究では、主に林家と朝鮮通信使との交渉を中心に、関係文献の広範な検証を通じて、通信使が日本儒学史に持った意義を明らかにすることを主目的とし、併せて朝鮮儒学史の中に個々の通信使節員の思想を位置づけることを目指した。
本年度の調査・研究にあっては(1)日本側儒者の日記・随筆あるいは文集等の史料の広範なる精査によって、交流の実態の日次記的な確定を行うことを手始めとし、(2)朝鮮通信使の残した公式文書その他(朝鮮側史料)との突き合わせを通して、前述の日次記の史料的価値に検討を加えた。(3)次いで、交流が果たした意義を明らかにすべく、交流者個々の思想的背景、政治的・社会的背景への検討を加えた。(4)その際、日本側の儒者の全集類のみならず、朝鮮通信使員が残した来日前・来日後の文章類への考察を行い、併せて朝鮮儒学史上の位置(学派、思想内容の特色)の確認を行った。(5)ただし、日記や全集に代表される史料群は、既存のものだけでも相当数にのぼり、その目録化、整序化の作業は終了しておらず、各種図書館等における史料収集も網羅的には行うことができなかった。その意味で研究の基礎的な方法上の確立は図られたものの今後に残した課題も少なくない。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 高橋章則: "「用夏変夷(夏をもって夷を変ず)」-趙絅「重答林道春書」を発端として-" 文化. 57巻1.2号. 18-38 (1993)

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      1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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