Project/Area Number |
05851008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
実験系心理学
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Research Institution | Shiga University |
Principal Investigator |
渡部 雅之 滋賀大学, 教育学部, 講師 (40201230)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 他視点取得 / 乳幼児 / 注視点 / 空間認知 |
Research Abstract |
萌芽的な本研究では、より良い実験課題を開発することを主目的とした。そのために、得られた結果に基づきながら次の新たなる課題を試みるという手続きがとられた。研究期間を通じて、延べ27組の母子に被験者を依頼した。 まず年度当初の計画に従って、ディスプレイ上に熊の顔の絵を提示し、音と伴に左右の一方の目がウインクするという刺激を考案した。しかし、1.顔刺激の方向変化がわかりにくい,2.ウインクでは幼い子どもに対して印象が弱い,3.熊の顔では熟知性が高いとは言えない、などの問題点が見つかった。 そこで第2ステップとして、熊の顔の代わりに母親の顔を用いることにした。カラー写真からOHPシート上に白黒コピーで転写した顔を刺激とし、左右どちらかの頬が音の提示と伴に赤く染まるようにした。ところが、そこでも正答率はさほど上昇せず、3歳以下の子どもにとって、この種の課題の困難さが改めて示された。 第3ステップでは発想を転換し、刺激が他視点方向に回転されたときのみえを考えるのではなく、他視点方向で提示された刺激が、自分自身の視点方向に提示されたときのみえを考えさせるように修正した。この改善によって、指標とした注視点の移動も広い出しやすくなり、若干名ではあるが、正しい方向を注視しているとみられる者を認めた。この結果を受けて、以下の修正を加えれば、装置の規模や操作性の点でより簡便であり、かつ能力の有無の検出に対してより敏感であるような測定手法が得られるものと結論された。 1.刺激提示面を大きくし、かつ被験者の眼前に水平に提示すること 2.刺激図のどこに注目すればよいのかがはっきりとわかるようにすること 3.刺激が回転したことがよくわかるように、刺激図を回転板上に設置すること
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