Project/Area Number |
05851018
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教育・社会系心理学
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
高橋 秀明 筑波大学, 心理学系, 助手 (30251002)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | プロトコル分析 / 言語プロトコル法 / 言語報告法 / 認知過程 / 妥当性 |
Research Abstract |
言語プロトコル法の妥当性を実験的に検討するためには、主たる課題を沈黙して解決する条件と思考発話しながら解決する条件との間で、課題解決の遂行をその結果に関する指標ばかりでなく過程に関する指標に基づいて比較する必要がある。 初年度である本年度は主に、このような実験を実施しデ-を分析するための設備を整備することに重点を置いて研究を実施した。 言語プロトコル法の妥当性は、言語化することが主たる課題の課題解決にどのような影響を及ぼすか(以下、言語化の影響)を特定することによって検討することができる。言語化の影響は、主たる課題によって異なることが考えられる。本年度は、主たる課題として、言語的な処理を要求するもの、イメージ的な処理を要求するもの、および、プロセス制御のように時系列的なダイナミックな対応を要求するもの、の3種類の課題を選定し、その一部については課題分析を行った。 さらに、言語化の影響は、主たる課題を被験者に与える媒介によって異なることが考えられる。本年度は、上記の3種類の課題について、紙と鉛筆テストの形式のものと、パーソナルコンピュータを媒介とした問題解決型のものの一部とを選定した。 言語化の影響を特定するために有効な指標を取り出すためには、被験者の課題解決の遂行を十二分に記述できることが必要である。そのためには、被験者の課題解決の様子を複数のビデオカメラで記録し、それをパーソナルコンピュータ上で集約して分析するための設備を整備する必要がある。本年度は、それらの設備のうちの一部を整備したにとどまるので、来年度以降順次整備する計画である。
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