Project/Area Number |
05855081
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
岸本 一蔵 大阪大学, 工学部, 助手 (40234215)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
Fiscal Year 1993: ¥600,000 (Direct Cost: ¥600,000)
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Keywords | プレストレスト鉄筋コンクリート / フレーム構造体 / 終局強度型設計 / 靱性 |
Research Abstract |
本研究の対象としたフレーム構造形式は、プレストレストコンクリート(PC)フレーム構造体とした。これは、PCフレーム構造体において、RC構造の終局強度型設計法として提案されている梁崩壊による全体崩壊型の形成を保証することが困難な場合が多く、既往の研究の数も少ないことによる。 フレームの設計は、日本建築学会より示された『保有水平耐力に基づいたPC建物の終局強度型耐震設計』で提案されている『一般靱性骨組み建物』の設計法(この設計法で設計された建物がどの様な耐震性能を有しているかについては殆ど研究がなされていない)に準拠し、実務的に試設計を行った。これにより、解析的研究が陥りやすい"悲現実的な条件設定の危惧"を払拭できたものと考えている。 同試設計建物を静的、動的に解析することにより、『一般靱性骨組み建物』の設計法が有する様々な特徴を確認することが出来た。大まかな結論としては、同設計法が提案するように設計用ベースシア係数を(全体崩壊機構を形成する建物よりも)大きく設定するよりも、柱の耐力を割ります形で設計を行う方がよりよい設計となることが確認できた。 本研究は未だ始まったばかりであり、研究を進めるにつれて多くの問題点が明らかになってきている。よって当初予定してたスケジュールでは研究は進んでいないが、非常に興味深い研究であり、現在勢力的に研究を進行している。
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