Project/Area Number |
05855088
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Town planning/Architectural planning
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Research Institution | Musashi Institute of Technology |
Principal Investigator |
野城 智也 武蔵工業大学, 工学部, 助教授 (30239743)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 構法 / 接合部 / 民家 / 解体 / 継手・仕口 / Co_2発生量 / 資源 / エネルギー |
Research Abstract |
本研究では、まず文献調査により、日本の民家構法における構成材の再利用の実例を収集し、各事例をシート化して、日本の民家構法における再利用技術を分析した。収集した事例には、いわゆるカスケード型の再利用実例も多数含まれる。この分析に基づいて、民家構法において構成材の再利用を可能にした接合部構法の技術的条件を抽出した。次に、住宅展示場住宅の移築や、各種仮設建築の移築事例における、構成材の接合部構法のメカニズムを分析した。特に、a.移築解体時にどこで、どのような方法で「切断」するのか b.そのためには、どのように新築時に構成材を組み合わせておくかという点について考察を加えた。この分析をもとに、各部位の構成材がそれぞれの寿命にあわせ容易に交換できるような接合部構法の要件を次のような2タイプについて整理した。1「可逆的な接合部構法」建設時のつなぎやすさだけでなく、解体時のはがしやすさも考慮した伝統的木造構法における継手・仕口のようなジョイント構法 2構成材の接合部位置と解体時の「切断点」に位置が一致しなくとも、建物改修・解体時に仕分けのしやすい構法 現代の住宅構法は構造上の理由からますます一体性の高い構法となってきており、「可逆的な接合部構法」の適用範囲は限定されている。そこで、解体時の「切断点」の位置が建設時の構成材接合部の位置がづれていても、再利用に有利な仕分けのできる構成材の組合わせ構法が次善の策として考えられる。以上の要件をもとに、住宅1棟を建設するのに必要なエネルギー量やCO2発生量のうちで大きなウエイトを占める断熱材及びプラスチック系建材が、建物解体時に仕分けされ再利用されうるような住宅の壁構法(構成材料の組み合わせ及びその接合方法)を考案し、これを図面表現した。
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