Project/Area Number |
05857008
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Environmental physiology (including Physical medicine and Nutritional physiology)
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
松本 孝朗 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (60199875)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | 熱ショック蛋白(HSP) / インターリューキン-1(IL-1) / マクロファージ / U937細胞 / ウェスタンブロッティング / ノザンブロッティング / RAW246.7細胞 |
Research Abstract |
近年、HSP(熱ショック蛋白)は熱以外にも種々のストレスによって誘導され、ストレス蛋白質として認識され、バクテリアからヒトに至るすべての種の細胞において、蛋白質の正常な生合成・細胞内輸送を助ける分子シャペロンとして、幅広く機能している事が明らかにされつつにある。一方、マクロファージ系細胞からLPS等の刺激により分泌されるIL-1(インターロイキン-1)は、プロスタグランディンを介して発熱を引き起こすと同時に、種々の免疫反応の発端となる。しかし、IL-1とHSPとの相互作用は明らかでない。そこで、本研究においては、IL-1によっていHSPが誘導されるのではないかとの仮説を検証する事を目的とした。 IL-1産生能を有するとともに熱ショックによってHSPを誘導するマウスのマクロファージ系セルラインであるRAW246.7細胞およびヒト単球様組織球性リンパ腫由来のU937細胞をRPMI1640培地(10%FBS)にて37℃、5%CO_2にて培養し実験に用いた。39℃、2時間の温熱処理により^3Hサイミジンの取り込みで見た細胞増殖能は抑制されたが、IL-1添加では影響を受けなかった。IL-1添加によるHSPの誘導をHSPcDNAプロープを用いたノザン・ブロッティングにてRNAレベルにて確認した(RAW246.7細胞)。 本研究の成果は免疫応答の端緒と成るIL-1と細胞内の蛋白の生合成・輸送に機能し、種々のストレスにより障害を受けた蛋白を修復し細胞をストレスから守るHSPとの直接の関係を明らかにする物であり、細胞に対する種々のストレスから、如何にして、免疫系とHSPとが関連して応答し、細胞機能を、生体を維持しているかを解明する端緒と成ることが期待される。
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