Project/Area Number |
05857121
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
泉澤 康晴 酪農学園大学, 酪農学部, 講師 (60193380)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
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Keywords | レーザー光 / 血管内皮細胞 / Nd:YAGレーザー / 血管 / 創傷治癒 / 細胞培養 |
Research Abstract |
1)イヌ動脈からの内皮細胞の分離条件の検討:雑種成犬2頭および雑種幼犬2頭を用い、最適なトリプシン消化時間を検討した。チオペンタールナトリウム25mg/kgを静脈内投与し、全身麻酔下で頚動脈および後大動脈を摘出した。摘出した動脈を0.25%トリプシン-0.05%EDTA-MEMに浸漬し、37°Cで15分、30分、45分、60分および90分間消化し、細胞数を計測した。検討の結果、0.25%トリプシン-0.05%EDTA-MEMによる消化時間は30分が最も適当であった。 2)レーザー光による培養血管内皮細胞の成長率に対する影響:雑種幼犬6頭を用い、血管内皮細胞を分離培養した。分離した細胞をMEMで3回洗浄し、ECGSを15mug/ml添加した20%FCS-MEMに5×10^4cells/mlの細胞濃度で浮遊し、コラーゲン処理した24穴プレートに培養した。培養2時間後にメディウムを交換し、非付着細胞を除去した。培養4日目にコンフルエントになる前にNd:YAGレーザーを用いて照射時間0.1秒で0W(対照群)、5W、10Wおよび20Wのレーザー光を培養細胞に照射した。照射直後、20時間後および44時間後に5mg/mlMTT-PBSを50mulずつ各穴に加てさらに4時間培養した。培養後、50%メチルホルムアミド-0.7M SDSを200mulを各穴に加え、充分混和して生細胞が取り込んだ色素を溶出した。各穴の吸光度を595nmで測定した。対照群の24時間目における吸光度に対する百分比を求めた。培養細胞の成長率に対するレーザー光の影響を図1に示した。照射直後には10w照射群で他の群よりも成長率が高く、48時間後では10wおよび20w照射群で成長率の増加を認めた。本結果は、レーザー光が血管内皮細胞の成長を促進する効果を持つ可能性を示唆している。しかしながら、本研究の培養系では血管内皮細胞の他に平滑筋細胞等の混入があり、今後、各細胞をクローニングし、それぞれの細胞に対するレーザー光の影響を明らかにする必要がある。現在、イヌ血管内皮細胞のクローニングを検討中である。
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