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進行癌患者における免疫抑制機構の解析-特に単球由来液性因子を中心として

Research Project

Project/Area Number 05857174
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Obstetrics and gynecology
Research InstitutionKochi Medical School

Principal Investigator

前田 長政  高知医科大学, 医学部, 助手 (60229309)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 1993: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Keywords進行癌患者 / 単球由来免疫抑制因子 / CTL / 単球 / T細胞比 / 宿主免疫マーカー
Research Abstract

[1]基礎的検討
1)正常PBMCにMo sup.を添加し培養すると、T細胞の著しい減少及び単球の著しい増加を認めた。
2)Mo supを自己腫瘍細胞に対するCTL誘導のinduction phaseに添加すると、CTLの細胞増殖抑制(40〜80%)及び細胞障害活性抑制(50〜80%)を認めた。
3)T細胞活性化を強く抑制するcytokineであるrecombinant-Transeforming growth factor beta(r-TGFbeta)をCTL誘導のinduction phaseに添加すると、強い細胞増殖抑制(50-60%)及び細胞障害活性(15-25%)を認めた。
4)Mo sup.によるCTL抑制効果は、抗TGFbeta抗体の同時添加により、細胞障害活性の軽度の回復(5-10%)と、細胞増殖能の著しい回復(70〜80%)を認めた。しかしながら抗TNF抗体同時添加ではいずれも影響を受けなかった。
5)Mo sup.添加により、CTL活性の得られなかった培養後のT細胞を、再度CTL誘導のinduction phaseに添加し培養すると、CTL活性を著しく抑制した。
[臨床的検討]
1)婦人科悪性腫瘍について、初回治療後の単球とT細胞の比率をlow cytometryを用いて経時的に判定すると再発を認めない群54例中46例(85.1%)がMo/T比は1.0以下で推移し、再発群では、13例中10例(76・9%)にMo/T比1・0以上と比率の逆転を認めた。Mo/Tが1.0以上となった時期は、腫瘍マーカーの上昇も含めた臨床的再発徴候出現の3・3±2.8ケ月前であった。
2)Mo/T比が1.0以下では、強いCTL活性化が可能(30〜60%)であるがMo/T比1.0以上では活性化は極めて困難(0-5%)であった。
3)再発徴候を認めないでMo/T比が1.0以上となった時点で化学療法を施行した群は、Mo/T比は再び1・0以下に回復し、再考を認めなかった。
4)以上の結果は癌種間で有意差を認めなかった。
[結論]今回のCTL活怯化抑制機構の基礎的検討から、進行癌患者で末梢血中に増加する単球由来液性因子は、CTL誘導活性化に対し直接的抑制効果を有し、この因子はmonoclonal抗体による阻害試験によりTGFbetaが関与していることが強く示唆された。また、以上の検討成績をもとに作製したMo/T比を用いた臨床的検討から、宿主の免疫状感を強く反映しており、腫瘍マーカーとは異なった、宿主免疫能の指標となる可能性を明かにし、癌再発の臨床的予知にも有用であり、再発抑制の治療開始タイミングが存在することを明らかにした。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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