Project/Area Number |
05857224
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
補綴理工系歯学
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Research Institution | Matsumoto Dental University |
Principal Investigator |
杉藤 庄平 松本歯科大学, 歯学部, 助手 (80206416)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1993: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Keywords | 顎運動 / 筋紡錘 / 調音 / フィードバック制御 |
Research Abstract |
1)目的 咀嚼、嚥下、発音時における顎運動はそれぞれの合目的制御機構に基づいて遂行される多様性に富む統合された機能である。これまで我々は、咬筋筋紡錘由来の求心性情報が、閉口時よりも主として閉口時に運動制御機構に取り入れられていることを報告し、このフィードバック機構は開口所要時間が約5秒の遅い開口運動から数100msecの急速開口運動に至る、広範囲の顎運動制御系で機能していることを明らかにした。一方、発音時の顎運動に関して既に幾つかの研究グループにより報告され、中でもs発音時の下顎位は、調音運動学的に比較的安定していることから下顎前歯排列位置や咬合高径の一つの目安として今日利用されている。しかしこの様にs-positionは臨床的に大変重視されているにもかかわらず、この調音がいかなる機序でコントロールされているか明らかにされておらず、特にフィードバック制御を含めた調音運機構的な裏付けは必ずしも十分とは言い難い。そこで今回の研究は、s発音時の顎運動時に対する、咬筋筋紡錘由来の求心性情報の役割を解析することを目的としている。 2)結果 s音、即ち、サシスセソを含む連続音節を発生させた際の下顎位の限定には不明瞭ながらもある画一的な傾向がみとめられた。 しかし、統計学的解析によると個々のデータ間の相関は認め難かった。従って本研究については今後も継続的に対処していく必要があると考えた。
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