Project/Area Number |
05857238
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
矯正・小児・社会系歯学
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
河内 満彦 東北大学, 歯学部, 助手 (30195044)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 顎変形症患者 / 外科矯正治療 / 後戻り / 長時間の舌接触パターン / テレメータ / 上下顎エレクトロデントアルベオラグラフィセンサ / 可搬型システム / データベース |
Research Abstract |
外科矯正治療が必用な顎変形症患者は正常咬合者と異なった舌の機能が認められる場合が多く、それが不正咬合の発現や術後の後戻りの原因となっている可能性がある。そこで舌の接触パターンを実時間で客観的に評価できるダイナミックパラトグラフィに着目し、バイオスターや低周波シールド用テープを利用して製作工程を簡略化した上下顎エレクトロデントアルベオラグラフィセンサを開発した。また、検査時における被験者の居場所や心理的圧迫、意識的挙動に影響されない条件下でセンサからの信号を転送するため、ウエストポーチに収納できる程に小型化した機動性の高い可搬型テレメータシステムおよびデータ送信用インターフェースモデュールを開発した。受信システムは携帯可能なノートブックコンピュータで構成されており、連続8時間のデータ採取が可能である。一般にパラトグラフィセンサからの舌接触信号が記録される場合は、ある閾値で切ったON-OFFのデータとして表現されるが、長時間センサを口腔内に装着し続ける場合、接触抵抗の微妙な変化により電圧レベルが変動する可能性があるため、各電極の電圧レベルを16ビットに二値化し、閾値を時間的に変更できる様に新しく試みた。メモリに格納される舌接触パターンのデータは、実時間でディスブレイ上に標示される。現在、センサおよびテレメータシステムの正常動作の確認が終了し、被験者数を増やしている。これを用いて正常咬合者、手術前、術後の後戻りを示した症例・咬合の安定している症例の舌の接触パターンをデータベース化して比較検討し、特徴を抽出する。本研究は、適用に対する判断が経験的に行われている外科矯正手術前後の舌の筋機能訓練あるいは舌縮小術の必用性を客観的に提示するための指標を確立する。今後、傾斜角センサを応用した頭位の傾斜度計測用モデュールを接続し、頭位と舌接触パターンの関連性についても長時間の解析を行う予定である。
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