Project/Area Number |
05858038
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Research Category |
Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
教科教育
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Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
白畑 知彦 静岡大学, 教育学部, 助教授 (50206299)
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Project Period (FY) |
1993
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1993)
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Budget Amount *help |
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
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Keywords | 帰国子女 / 母国語の喪失 / 母国語の回復 / 第2言語の獲得 / 第2言語の喪失 / 年齢 / 滞在期間 |
Research Abstract |
磐田市に本部をおく、ヤマハ発動機に依頼し、帰国子女(合計25名)の英語と日本語の縦断的調査を行なった。正確には現在も続行中であり、データ収集は以前として続いている。週に1回、磐田市もしくは浜松市に私が出向き、被験者の発話データをテープ録音または筆記試験で調査した。両親へのアンケート調査からまず次のことが分かった。 1)7割近い帰国子女が現地校に通い、また、補習校に通っていた。 2)滞在年数が4年以上に経つと、日本語対英語の使用割合が5:5ぐらいに変化していった。 3)滞在中、日本語を全く忘れてしまったという帰国子女はいなかった。 また、資料は現在分析中であるが、言語能力に関しては次のようなことが言えそうである。 1)母国である日本語を「忘れる」という現象は、語彙レベルで一番激しい。ところが、言語に根本的な語順などは影響がない。また、助詞などもほとんど影響を受けない。よって、日本に戻ってから重点的に訓練することは漢字を含めた語彙の学習、すなわち、日本語を「読むこと」である。 2)ある程度年齢がいっている子は忘れの度合いが緩やかである。逆に、小学校以前の年齢で外国に行くと言語獲得的には様々な問題が生ずるようである。 以上のことをもう少し厳密に検討し、今年もしくは来年度に発表して行く予定である。
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