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労働現場において使用される有害物質の健康影響評価法に関する実験的研究

Research Project

Project/Area Number 05858067
Research Category

Grant-in-Aid for Encouragement of Young Scientists (A)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 環境影響評価(含放射線生物学)
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

和田 博美  北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90191832)

Project Period (FY) 1993
Project Status Completed (Fiscal Year 1993)
Budget Amount *help
¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1993: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Keywordsトルエン / ラット / 時間評価 / 慢性毒性
Research Abstract

ラットを用い、2.0秒〜8.0秒の音の長さを判断させる時間評価法によって、有機溶剤トルエン100回繰り返し投与までの慢性毒性を分析した。その結果、
(1)反応率:音刺激に対する反応率に影響はなかった。したがってトルエンによる活動性の低下やモティベーションの変化は生じないと思われる。
(2)音刺激を長いと判断する確率:2.0〜3.2秒の音刺激を長いと判断する確率が投与前野10%〜30%に増大し、短い時間を“長い"と過大に評価するようになった。さらに時間判断も鈍化していた。この変化はコントロール群にも認められたことから、トルエンの影響ではなく老化によるものと思われる。
(3)リセット率:音刺激の提示中に反応するとその試行はリセットされた。トルエン12.5及び25.0mg/kg投与群では音刺激の終了を待てずに反応し、リセット率が増大した。トルエンが反応抑制の障害を引き起こしたと考えられる。
(4)リセット直後の反応率:トルエン50.0mg/kg投与群はひとたびリセットが生じると直後に反応を連発した。この傾向は、繰り返し投与30回目のかなり早い段階から出現し、情動的な不安定さを反映するものと考えられる。
以上のことから、本研究で用いられた投与量ではトルエンの慢性毒性によって時間評価には影響は生じないことがわかった。しかしリセット率及びリセット直後の反応率に影響が現れた。ヒトではトルエン慢性中毒によって気分が不安定になると報告されており、本研究でもトルエン投与によってラットの情動性が高まり、リセット率やリセット直後の反応傾向が増大したと考えられる。トルエンの慢性毒性評価法としては、情動性の変化を指標とした方法が有効ではないかと思われる。

Report

(1 results)
  • 1993 Annual Research Report

URL: 

Published: 1993-04-01   Modified: 2018-06-07  

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