Project/Area Number |
05J02418
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
村田 佳久 東京理科大学, 薬学研究科, 特別研究員(DC2)
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Project Period (FY) |
2005 – 2006
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2005)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2005: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 天然物合成 / 有機合成化学 / ゾアンタミンアルカロイド / 不斉四級炭素 / IL-6 / 骨粗しょう症 |
Research Abstract |
ノルゾアンタミンの全合成における最重要課題はC環部の3つのすべて炭素原子で置換された不斉四級炭素を立体選択的に構築することである。そこで、C環部の3つのすべて炭素原子で置換された不斉四級炭素を制御してから、AB環そして、DEFG環を順次構築する合成戦略を立てた。C12位の不斉四級炭素構築は最も困難が予想されるので、四級炭素構築に有用とされる反応をいくつか試せるような鍵中間体を設定した。鍵中間体から様々な反応を検討したが、C12位の不斉四級炭素を構築することができなかった。唯一Eschenmoser-Claisen転位により構築できたが、合成ルート全体の効率が悪かったため断念した。そこで、新たに設定した中間体からラジカル環化または1,4-付加反応により、C12位の不斉四級炭素の構築の検討を行った。ラジカル環化はラジカルを受け取る二重結合の置換基を変えるなどの検討を行ったが、C12位の不斉四級炭素を構築できなかった。次に、1,4-付加反応を用いることにより三つの不斉四級炭素の整ったC環の合成に成功した。三つの不斉四級不斉炭素が整ったC環を用いて、いくつかの合成ルートを検討し、AB環環化前駆体を合成した。得られたAB環環化前駆体を用いて 条件検討を行った結果、望む連続的なMichael-Aldol反応が進行したが、選択性に乏しく、異性体を分離することができなかった。次に、Diels-Alder反応を利用するアプローチを検討した結果、効率的かつ立体選択的なAB環構築法を開発することができた。今後は得られたABC環を用いて、当研究室で開発されたビスアミナールの構築法を適用することにより、Norzoanthamineの全合成が達成できると考えている。
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