Project/Area Number |
05J09932
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Chemistry related to living body
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
橋本 安希 (稲瀬 安希) Osaka University, 基礎工学研究科, 特別研究員(DCI)
|
Project Period (FY) |
2005 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,700,000 (Direct Cost: ¥2,700,000)
Fiscal Year 2007: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2006: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
Fiscal Year 2005: ¥900,000 (Direct Cost: ¥900,000)
|
Keywords | 紫外線損傷 / (6-4)光産物 / distamycin A / CDスペクトル / DNA / cyclic polyamide |
Research Abstract |
本研究は紫外線損傷である(6-4)光産物を塩基除去修復に載せるための始めの反応を引き起こす薬物を開発し、紫外線損傷に対する人工的な修復系を創成することを最終目標とする。前年度はゲル電気泳動による構造解析を行い、distamycin Aの結合により(6-4)光産物を有するDNAは大きく構造変化を起こさないことを報告した。この結果を受け、distamycinの認識はヒトDDBタンパクとは異なった認識であると予想し、様々なタイプの損傷DNAを用いてdistamycinとの結合の解析をSPRにより行い比較検討した。 本年度では、SPRで特異的に結合が見られた損傷DNAを用いて、 CDスペクトルによりさらに詳細に結合の解析を行った。 CDスペクトルではSPRと同様に結合を示すシグナルがはっきりと観測され、そのデータを基に結合解離定数とストイキオメトリーを求めたところ、結合の強さの順はSPRの結果から推測されるものと一致し、そのストイキオメトリーはいずれも1:1を示した。SPRの結果とCDスペクトルの結果から、損傷DNAのminor groove側に水素結合のacceptorとなる原子があり、かつ、立体障害がない場合のみdistamycinは結合することがわかり、その認識は通常のターゲットサイトであるAATTに対する認識と同様に、損傷DNAのminor grooveの塩基対の化学構造を認識していることが明らかとなった。また(6-4)光産物に対しては3'ピリミドン環の02原子が水素結合のacceptorとなり、その効果でdistamycinが結合していると結論付けた。
|