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法的推論における解釈のシステム化

Research Project

Project/Area Number 06207201
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

長谷川 晃  北海道大学, 法学部, 教授 (90164813)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1994: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Keywords法的推論 / 解釈 / 論理
Research Abstract

法律エキスパートシステムの開発のためには種々の基礎的研究が不可欠であるが、就中入力データと法知識とを照応して結論たる法的判断を導き出す推論システムと、それを可能にするメタ推論システムとがいかに構成されるべきかということが重要な問題となる。特に、入力される事例がシステムの予定している典型的な場合ではなく、事例が法知識に当てはまるか否か自体についてまず解釈を要し、そのために特別のメタ推論を必要とするような所謂ハードケースは、法律家の微妙な勘や経験に基づいた独特の判断を求めるものであり、エキスパートシステムはこのような場合をも適切に処理することができなければならない。それ故、理論的に重要な問題は、単純なケースにおいては勿論、特にハードケースにおいてこそ決定的な役割を果たしている解釈という人間の知的営為の在り方を根底的に分析し、その成果をエキスパートシステムの内に盛り込む可能性について探究することである。本研究は、以上の問題関心から、一方で解釈という問題について近年極めて影響力のある視点を提供している哲学的解釈学の理論を手掛かりに、解釈における先行了解、循環、理論負荷性などの特徴的な現象の分析によって法解釈の在り方を明確にすると共に、他方で、エキスパートシステムのコマンドを構築するコンピュータ言語の構成を、特に規範的様相に関わる現代の論理学の成果を通じて再検討することで、それ自体としては異質と見られる両研究領域を有機的に結合させ、解釈の論理とでも言うべきものをエキスパートシステムの内に組み込む可能性を探ろうとした。特に平成6年度においては、哲学的解釈学やそれと関連するその他の解釈の一般理論、および法解釈の理論の整理検討と、その論理的構造の分析がなされた。そこでは幾つかの判例を素材としながら、それらの研究を改めて検証すると共に、特に法解釈における法律家の独特の推論様式を分析し、その深層論理とでも言うべきものの把握に努めた。しかしながら、一定のルールとその背景に存する種々の価値的考慮との間の複雑なフィードバックの内でなされる法律家の推論の要が一定の支点言明の固定とそれに収斂する判断の目的論的整序に存することは明らかであるが、その論理的機序についてはまだ十分に明確ではない。今後さらにこの問題を一定の論理学的道具立てにより形式的に表現する方法の開拓が必要となろう。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 長谷川晃: "リ-ガル.マインドの哲学(仮題)" 日本評論社, 200 (1995)

    • Related Report
      1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2018-06-07  

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