Project/Area Number |
06212217
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | 九州芸術工科大学 |
Principal Investigator |
瀧山 龍三 九州芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (20037815)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 微分幾何学 / 弁別しきい / 心理物理関数 / 心理情報空間論 / 感性情報処理モデル / 異種感性間マッチング / 段階評価 |
Research Abstract |
心理情報空間論の枠組みの中で、感覚情報から感性情報へと考察の対象を拡げていく際の、モデルの構築とそれから帰結される結果とを、いくつかの問題に絞って考察した。このような研究では、人間の感性情報処理を考える上での立場と仮説とを明確にしておく必要がある。 本研究では基本的に次の立場に立つ。 (1)現象論的立場(2)人の情報処理過程は連続写像系として記述しうる(3)様々な感性情報をいくつかのレベルに分けて考えうる(4)各レベルでの決定にはなんらかの最適性、又はバランス感覚が働く(5)微分幾何学的、又は情報システム論的道具で記述(思考)を進める 上の立場から感性情報処理のモデルを示した。そこでは連続写像系として、x(1)→t→x(2)→s→x(3)→・・・を考える。 例えばx(1)は物理刺激、tは感覚器を通った後の潜在的感覚、x(2)はtの顕在化された言語応答、sはx(2)が価値判断された後の潜在的付与価値、x(3)はsの顕在化された言語応答である。この連続写像モデルをもとに、微分幾何学的定式化をし、そこでの幾何学的不変量から次のような知見を得た。 1 x(2)からsへの弁別しきいが、ある種の単調増加関数であり、sからx(3)への弁別しきいが線形関数であれば、x(3)はx(2)の関数として正規確率密度関数となる。 2 異種感性間マッチングの問題は、2種の感性の潜在変数の間の写像、逆写像を導入することによって、微分幾何学的に定式化出来る。 3 x(3)に対する段階評価を、一種の量子化作用とみなし、これに人間のある種のバランス感覚を仮定すると、直接評定法と段階評価法との関係がうまく説明される。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)