血管内皮・平滑筋細胞の物理的刺激に対する反応に関する生体工学的研究
Project/Area Number |
06213213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
安藤 譲二 東京大学, 医学部(医), 客員助教授 (20159528)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥3,100,000 (Direct Cost: ¥3,100,000)
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Keywords | 血管内皮細胞 / 接着分子 / 流れずり応力 / VCAM-1 / ICAM-1 / CD44 |
Research Abstract |
血管内皮細胞の機能に及ぼす流れずり応力の効果に関して、当該年度に於いてはとくに白血球との接着現象に関わる接着分子の発現の面から検討を加えた。マウスのリンパ節の細静脈から培養した内皮細胞に平行平板型の装置で定量的なずり応力を負荷し、接着分子であるVCAM-1、ICAM-1、CD44の発現量の変化を各々のモノクローナル抗体を用いたフローサイトメロリ-で測定した。その結果静的培養状態ではVCAM-1、CD44は豊富に細胞表面に存在したが1.5dyn/cm^2のずり応力6時間の負荷ではVCAM-1は著明に減少し静的対照の約50%となった。一方、CD44は約120%に増加した。またICAM-1は静的状態で発現量は極めて少なく、ずり応力によっても増加がみられなかった。今回の研究の結果内皮細胞の接着分子の発現は明らかに流れずり応力により修飾を受けること、その効果は接着分子の種類により異なることが判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)