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シンクロトロン放射光を用いた超臨界流体中のクラスター構造の解明

Research Project

Project/Area Number 06214214
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

中川 和道  神戸大学, 発達科学部, 助教授 (00134403)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,300,000 (Direct Cost: ¥1,300,000)
Keywords超臨界流体 / キセノン / エタン / アントラセン / イオン化ポテンシャル / 光電流 / 密度依存性 / クラスターモデル
Research Abstract

超臨界キセノン中のアントラセンのイオン化ポテンシャルのキセノン密度依存性がクラスターモデルでよく記述できることがこれまでの我々の研究から明らかとなったので,本年度は,(1)クラスターモデルがどの程度高い密度まで成り立つか,を探るため液体キセノン中での測定を行った。また,(2)クラスターモデルの「万能性」を調べるため超臨界エタン中のアントラセンの光イオン化量子効率の電場依存性を測定し,オンサーガ-の解析を行った。
(1)まず本年度科学研究費で作成したクライオスタットで190Kまで温度を下げ,従来我々が超臨界キセノンで到達していた密度の2.6倍の13.1×10^<21>cm^<-3>までの密度で液体キセノン中のアントラセンのイオン化ポテンシャルを測定した。その結果この密度でもクラスターモデルはイオン化ポテンシャルを忠実に再現できることが初めて明らかとなった。
(2)超臨界エタン中のアントラセンの光イオン化量子効率の電場依存性を測定し,オンサーガ-の解析を行った。量子効率を求めるためには入射光強度を高い精度で測定する必要があり,アントラセンの発光を利用する方法を試みた.このために本年度の経費で備品として購入した水銀ランプを用いた。この方法で前年度のデータを再検討し,最終的に確認した値をもとにオンサーガ-の解析を行った。その結果,温度280K〜298Kの液体で温度を上げて電子移動度を大きくすると,実験値はオンサーガ-の理論から小さい方向に系統的なずれを示した。クラスターモデルによればこのずれは局所密度の増大を表すので,ずれの大きさから局所密度を見積もったところ,エタンの局所密度は液体領域ですでにバルク密度の2倍を越えることが分かった。色素のスペクトルによる他の研究者の報告ではこの比が2となるのは臨界密度の1/2付近であるとされており,エタンでなぜこのような結果が出たのか,未解決の問題として興味深い。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

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All Publications (1 results)

  • [Publications] 中川 和道: "超臨界流体を用いた物性研究---光イオン化機構を中心に---" 応用物理学会 有機分子・バイオエレクトロニクス分科会会誌 M&BE. 5. 263-272 (1994)

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      1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2018-06-07  

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