Project/Area Number |
06223203
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
高島 勲 秋田大学, 鉱山学部, 教授 (50163192)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村上 英樹 秋田大学, 鉱山学部, 助手 (40250899)
西田 眞 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (70091816)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,300,000 (Direct Cost: ¥2,300,000)
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Keywords | 断裂系 / 画像解析 / リニアメント / 地熱 / 放射能探査 |
Research Abstract |
本研究の目的は、地熱開発可能地域の天然の断層、断裂を高精度で求め、衛生画像、レーダ画像、空中写真の画像解析、野外地質調査、放射能探査を組合せた方法により、断裂形成のメカニズム、天然における断裂の実態を明らかにすることである。 秋田県秋の宮地域について、空中写真で抽出されたリニアメントと地質調査で確認された断層との対応を検討した。ほとんどの地質断層がリニアメントと対応しており、空中写真の断層探査への有効性が確認された。しかし、リニアメントが圧倒的に多いことから、実際の断層に対応する空中写真上のリニアメントの画像としての評価基準を作る必要がある。 空中写真からのリニアメント抽出はこれまで専門家の目による立体視により行われてきた。しかし人間の目に頼った方法は個人の経験差や観察時の疲労などの条件によりデータの一貫性が保たれず統計的な処理には不適である。そこで立体視可能な2枚の写真を使用し視差にもとづく3次元情報を抽出しその大きさに対応した線構造を求める方法を検討した。結果は、地形の定量的な高度差を持つエッジとして明瞭に抽出された。 放射能探査は、精密解析の基礎となるデータの安定性について検討した。同一地点での2日間の変動を記録することにより、温度・湿度との対応が認められた。その変動幅を解析し、精密測定における補正法を確立した。 現地調査主体の研究により、一部のリニアメントについて地質的な意義付けがなされた。その結果をもとに、空中写真、衛生画像などで観察される画像特徴を地質現象と対応させることが今後の研究目標である。
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