チップ状,粉体状炭素を原料としたフラーレンの連続合成装置の開発
Project/Area Number |
06224213
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Shizuoka University |
Principal Investigator |
三重野 哲 静岡大学, 理学部, 助教授 (50173993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桜井 厚 静岡大学, 理学部, 助教授 (70021938)
浅野 勉 静岡大学, 理学部, 助教授 (10021940)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | フラーレン / 中空炭素分子 / 連続合成 / 自動合成 / チップ状炭素原料 / 無人運転 / 原料リサイクル / 100%合成 |
Research Abstract |
これまで、閉鎖容器アーク放電型フラーレン自動合成装置を開発してきたが、消費した炭素原料の充填に多大の労力がかかり、非効率的である。そこで、半永久的な連続合成を実現するために、チップ状炭素投入型フラーレン連続自動合成装置を開発した。この装置では、直径約70mmのオ-ブン状炭素陽極とロッド状陰極の間で放電を行い、原料炭素を、上部の炭素原料貯蔵庫よりオ-ブン内に投入していく。この方法でもC_<60>含有率10%以上の煤を連続発生することができた。しかし、炭素の昇華速度は従来より低かった。そこで、この放電に磁場を印加し、JxBアークジェット法で炭素原子を横方向に噴出させたところ、合成効率が10倍以上に高まり、これまでと同様の昇華速度を得ることができた。装置のスケールアップにより合成効率を更に上昇させることが可能である。この方法では、フラーレン抽出済みの炭素残留物をそのまま原料として再利用でき、実験行うと、C_<60>含有率15%以上の煤を合成することができた。つまり、炭素原料100%有効利用した合成が可能となった。炭素残留物中には立体構造を残した炭素分子が多数存在し、自己形成の新しい過程が作られる可能性がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)