• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to previous page

糖質を基盤とする柔軟な不斉反応空間の構築とその展開

Research Project

Project/Area Number 06225210
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas

Allocation TypeSingle-year Grants
Research InstitutionTokyo Institute of Technology

Principal Investigator

柿沼 勝己  東京工業大学, 理学部, 教授 (90092543)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywordsジアセトングルコース / 不斉反応空間 / ジアステレオ選択性 / 遠隔不斉誘導 / エノラート / L-アミノ酸 / 不斉転写
Research Abstract

優れた不斉合成を実現するため天然有機化合物を基盤とした種々の反応場が考案され、軸不斉に基づく触媒などか優れた不斉反応空間として使われている。D-グルコースなどの糖質も優れた不斉反応場としての可能性を秘めながら、不斉反応空間としては系統的に開拓されていない。本研究では、D-グルコース誘導体を柔軟性ある不斉反応空間として活用すべく、ジアセトングルコース-3-ウロース(1)を疑似C_2対称性シクロペンタノンと見做し、対称中心のC-3位周辺を新しい不斉反応空間として検討した。
(1)の3位にヒドロキシメチル基を付加せしめてグリコールとし、これを不斉配位子としてZrやTiを含む不斉ルイス酸を構築し、アルデヒドへのカルバニオンの付加反応を検討して中程度の不斉誘導を確認した。また、本クリコールの第一水酸基をプロピオン酸エステルとし、そのエノラート及び各種エノールシリルエーテルについてアルキル化及びアルドール反応を検討し、優れた[1,5]-不斉誘導を発現する系があることを見出した。一方、(1)の3位に導入した重水素化アリルアルコール系をチオホルムイミダ-トに導き、ハロニウムの親電子反応を引き金とする反応に付すと,非常に高いジアステレオ選択性をもって分子内閉環し、環状カルバマートが生成することを見出した。その重水素化ハロメチル基を手がかりにL-セリンを含むβ位キラル標識α-L-アミノ酸の合成法を開発した。これらは、(1)の3位周辺の反応では反応部位の配座を出来るだけ固定することにより各種の反応で高いジアステレオ選択性が実現でき、(1)が柔軟性ある不斉空間になり得ることを示す。このことはさらに、(1)の3位に構築したスピロ環への反応において期待通りの優れたジアステレオ選択性をもって[1,3]-不斉誘導が実現することで検証した。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] Hiroaki Terasawa: "Synthesis of 2-0 methyl ether and 1-Carboxamide derivatives of (2R,35)-iso-pnopylmalic acid and their interaction with thermophibic 3-isopropylamalte dehyobogenase." Biosci, Biotech, Biochem.58. 870-873 (1994)

    • Related Report
      1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2018-06-07  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi