Project/Area Number |
06225220
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
西山 久雄 豊橋技術科学大学, 工学部, 助教授 (40135421)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 不斉 / オキサゾリン / ルテニウム / 触媒 / 錯体 / シクロプロパン / カルベン |
Research Abstract |
不斉オキサゾリン配位子を十数種合成することに成功した。さらに、ルテニウムエチレン型オキサゾリン触媒を合成し、ステレンをはじめ数種のオレフィンとジアゾ酢酸エステルによる不斉シクロプロパン化を検討したところ、光学収率80〜97%を達成できた。さらに立体異性体であるトランス体とシス体の生成比を98:2と極限まで改良することに成功した。 中間体である活性触媒の単離を試みたが失敗した。しかしながら、トリメチルシリルジアゾメタンを用いることにより、中間ルテニウム・カルベン錯体の単離に成功した。この錯体からのカルベン移動も成功した。 不斉オキサゾリン配位子に種々置換基を導入し、遠隔電子制御された新規触媒反応を見いだした。反応速度、不斉収率ともに制限できることが分った。 さらに、不安定化合物シクロペンテンからルテニウム・ビニルカルベン錯体が得られることを見いだした。ビニルカルベンの種類を変化させているが、ジフェニルビニルカルベン移動を不斉で行える事実も見いだした。
|