小員環化合物の不斉合成とその開裂反応に基づく生理活性物質の合成
Project/Area Number |
06225236
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
清水 功雄 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50134820)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 洋一郎 早稲田大学, 理工学部, 助手 (30257216)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ギ酸還元反応 / π-アリルパラジウム / 鎖状立体制御 / 不斉脱離反応 / 対掌体過剰化反応 / 不斉触媒 |
Research Abstract |
小員環の形成とその選択的開裂反応を利用して活性型ビタミンD3やマクロリド抗生物質などの生理活性物質の立体選択的合成を検討した。また、新しい触媒的不斉合成法として、双環状アリル化合物の脱離反応やアミン類の不斉変換法を検討し、以下の良好な結果が得られた。 1 生理活性物質の合成では、シンホライドAの炭素19から24までの連続する6個の不斉炭素をパラジウム触媒を利用したぎ酸によるアルケニルオキシランの還元開裂反応を利用して立体選択的に合成することができた。同様な方法による炭素24より32までのピラン環を含む部分の立体選択的合成も行った。この方法はさらに、コレトジオールのキラル合成にも効果的に活用することができた。アルケニルシクロプロパン化合物でも同様に反応が立体選択的に進行することが分かり、このことを利用して、クラブケリンAとイソクラブケリンAの立体選択的合成に成功した。同様に、アルケニルアジリジンでも立体選択的に還元開裂反応が進行することをつきとめた。特に、この場合は1、4-還元開裂にも成功し、ペプチドイソスター合成に利用できること分った。 2 新しい不斉触媒反応の開発では、双環状のアリル化合物に対して光学活性配位子を有するパラジウム触媒を利用して、脱離反応を行ったところ光学活性な双環状の1、3-ジエン化合物が得られた。また、光学活性なルテニウム触媒を用いて、ラセミ体の1-フェニルエチルアミンを反応させたところ対掌体過剰化反応が進行し光学活性な1-フェニルエチルアミンに変換できることがわかった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)