Project/Area Number |
06226242
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
功刀 滋 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 教授 (70111929)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 直毅 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (60243127)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 差分化修飾 / 生体高分子 / メディエーター / 高圧 / 化学修飾 / タンパク質 |
Research Abstract |
今年度の研究では、低圧(100MPa以下)と、中圧(100〜300MPa)および高圧(300MPa以上)の組み合わせ、および他の変性過程との組み合わせによって、修飾試薬の導入位置を制御できる(差分化できる)ことの基礎的側面を吸光・蛍光性試薬による修飾などの解析から明かにした。 β-Lactoglobulin(LG),Lysozyme(LZ)のDansylchlorideによる修飾反応の圧力依存性では、LZに対する反応では400MPaの加圧はほとんど効果をあげないが、LGについては高い圧力での修飾が修飾数の顕著な増加をもたらした。高圧下では、修飾を受けるタンパク質のLys残基のε-NH基のpKaは若干であるが小さくなり、さらにタンパク質の高次構造の変化が、修飾試薬に対するaccessibilityを高めたものと考えられる。 さらに、ウシ血清アルブミンのFITCによる修飾でも高圧力での反応は、導入される分子の個数が多くなることが見られた。常圧と高圧との継時的組み合わせでは、新たな部位に対する修飾が高圧下で起こっていることが知られた。 タンパク質の種類による圧力応答特性および試薬による反応性、疎・親水性の違いを旨く利用し、導入部位の差別化を図り、本原理に基づく高分子性のメディエーターの調製の技法の基本が確立できた。
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