Project/Area Number |
06227222
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
山本 隆一 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (10016743)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | π共役導電性配位子 / 可溶性導電性キレート配位子 / 銅錯体 / クラウンエーテル環 / ポリフェロセン型高分子 |
Research Abstract |
単位構造としてビピリジン、ビキノリン、ナフチリジン骨格を有するπ共役導電性配位子を、対応するジハロゲン化芳香族化合物から有機金属触媒反応を用いて収率良く合成した。そして、これらπ共役導電性配位子と種々の遷移金属化合物との溶液反応により新規有機金属錯体を合成した。例えば、側鎖にヘキシル基を有するポリビピリジンは、クロロホルム等の有機溶媒に高い溶解性を示す可溶性導電性キレート配位子として機能することがわかった。そして、ポリヘキシルビピリンジンと銅化合物を有機溶媒中で反応させることにより、分子間においてキレート型高分子錯体の形成が、赤外吸収スペクトル、紫外可視吸収スペクトルにより確認された。紫外可視吸収スペクトルでは、高分子配位子のみでは見られなかった可視部の吸収(最大吸収波長469nm)が確認された。さらに、この高分子錯体の金属活性種に由来するレドックス過程をサイクリックボルタンメトリーにより解析し、低分子錯体では見られない挙動を明らかにした。また、ポリビキノリン、ポリナフチリジンにおいても、パラジウム、ニッケル化合物との反応により高分子錯体の生成が赤外吸収スペクトルにより確認された。 側鎖としてクラウンエーテル環を有するポリチオフェンを上記と同様な手法により合成した。そして、金属イオン存在下における電気化学的挙動を解析したところ、クラウンエーテル環中に金属イオン種が取り込まれていることがわかった。また、ポリフェロセン型高分子の合成も上記の手法により可能であることがわかった。
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