都市境界層乱流クロージャーモデルの新展開とその応用
Project/Area Number |
06231103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | National Institute for Environmental Studies |
Principal Investigator |
鵜野 伊津志 国立環境研究所, 大気圏環境部, 室長 (70142099)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平岡 久司 京都大学, 工学部, 助手 (80115922)
花崎 秀史 国立環境研究所, 大気圏環境部, 主任研究員 (60189579)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 乱流モデル / 都市境界層 / メソスケール気象モデル |
Research Abstract |
有効体積率Gと表面積密度Aの概念に基づく都市キャノピ-層乱流モデル(平岡ら、1989)を、z_*座標系のメソスケール気象モデルに組み込んだ。これを用いた都市域の大気境界層の日変化についての特徴を冬季の野外観測データと比較し、キャノピ-層乱流モデルが観測結果を定性的にサポートすることを確認した。長さスケールモデルの定式化の感度解析も行った。キャノピ-層効果を含む長さスケールの補正は、夜間の都市域の乱流混合を促進する方向に作用するが、温位と風速に対する差は、Therry and Lacarrere(1982)の診断式を持ちいた場合と大きな差を生じなかった。日中の対流混合層形成時には、キャノピ-層効果が相対的に小さくなることが示され、キャノピ-層は夜間の安定成層時の都市域の大気境界層再現に特に重要であることが判明した。 今年度は、モデルの基本的特徴を把握するために、鉛直2次元の理想化された条件での結果を中心に示した。今後は、キャノピ-層の存在を含む長さスケールモデルの再検討を進めるとともに、より実用的な都市境界層乱流モデルを目指し、1)地表面熱収支式へのキャノピ-層の効果(建築物の面積割合の考慮)、2)キャノピ-層の大気放射過程への効果の定式化、3)人口排熱と建物の蓄熱効果の導入を行う必要がある。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)