Project/Area Number |
06233215
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
菊地 順 早稲田大学, 理工学総合研究センター, 教授 (50063665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
柏木 利介 神奈川大学, 工学部, 講師 (40202006)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 宇宙ガンマ線 / 液体Xe-TPC / Xeガスの純化 |
Research Abstract |
地上テストのための試作モデルを制作した。この研究は米国のコロンビア大学およびニューハンプシャー大学との協同研究としておこなわれているが、システム全体のテストは主にコロンビア大学で行っている。日本からは班員や学生が交代でテストに参加しているが、1993年9月から1年間、高エネルギー研の俵氏が丁度留学の機会を得られたので、全面的に参加していただいた。これまでに得られた結果については、1994年7月24-29に開かれたSPIEの国際会議で発表したが、近日中に論文として出版する予定である。これまでのテストの結果からみた主な問題点は以下の通りであり、げんざいこれに対する対策を行っている。 1)前置増幅器からの熱で液体Xe中で発生する泡が雑音の原因となる。今使用しているものは、このTPCのために制作されたものではないので、発熱を押さえるために電源電圧を下げて使用しているために必ずしも最適なものではない。そこで消費電力の少ない、かつ雑音の少ないタイプのものを現在開発中である。本年度中にはその試作品についてのテストを終える予定である。 2)ワイア-の振動によって発生する低い周波数の雑音成分を押さえるためにワイア-を張るときのテンションの最適値を見つけることが必要である。 3)2)の問題をのぞくためには、最後の電極ワイア-は平板電極とすることが一つの案であり現在検討中である。 今後の問題として一つの大きな点は、エネルギー分解能をよくするためには、微量のTMEなどを混合して、電荷集収量を上げることが良い方法である。一方でこの場合はシンチレーション光が減少するために、他にトリガーの方法を考慮する必要がある。たとえばグリッドワイア-自身からの信号でよいトリガー信号が得られて、この点が解決できれば光電子増培管を必要としないなどのおおきな利点が得られることとなり、今後の重要な課題の一つである。現在これらのことを考慮にいれてフライトモデルの設計を行っている。
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