Project/Area Number |
06240104
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
杉浦 幸雄 京都大学, 化学研究所, 教授 (40025698)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 寿昌 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (00111021)
高橋 孝志 東京工業大学, 工学部, 教授 (80110724)
平間 正博 東北大学, 理学部, 教授 (30165203)
|
Project Period (FY) |
1994 – 1996
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1996)
|
Budget Amount *help |
¥61,600,000 (Direct Cost: ¥61,600,000)
Fiscal Year 1996: ¥20,600,000 (Direct Cost: ¥20,600,000)
Fiscal Year 1995: ¥21,000,000 (Direct Cost: ¥21,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥20,000,000 (Direct Cost: ¥20,000,000)
|
Keywords | 超分子 / DNA / エンジイン / クロモプロテイン / 2本鎖切断 / 作用発現 / 分子設計 / モデリング / 多重相互作用 |
Research Abstract |
本研究では天然活性分子として構造と活性の両面から注目を浴びているエンジイン型抗癌抗生物質に焦点を当て、何故このような化合物が強い生物活性を示すのかを分子レベルで明らかにすることを目指している。今年度は、特に新規エンジイン型クロモホア-を含む抗癌抗生物質C-1027の活性発現の分子機序を解明するため、オリゴヌクレオチドb(GTATAC)_2とC-1027クロモホア-との相互作用を高分解能NMRスペクトルによって詳細に検討し、本エンジイン型クロモホア-のDNA複合体とその塩基配列認識において、エンジイン核と共にベンゾキサゾリン芳香環のインターカレーションとアミノ糖鎖部の静電的相互作用が重大に関与していることを始めて明らかにした。さらに、NMRスペクトルデータを基礎に分子動力学計算を行い、C-1027エンジイン型クロモホア-によるDNA結合様式を詳細に解析・考察した。他方、エスペラミン、ダイナミシン、ネオカルチノスタチン、C-1027などによるDNA切断反応を各種オリゴヌクレオチドを用いて検討し、エンジイン化合物に共通の二本鎖同時切断や特有の塩基配列特異性を見い出した。さらに、これらの知見を生かして、C-1027やケダルシジンのエンジイン型クロモホア-類似の人工エンジイン化合物を設計・合成し、期待通り高いDNA切断活性を示すことを明らかにした。
|