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¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Research Abstract |
我々は,これまでにアスパラギン酸プロテアーゼ阻害剤の合成研究において,酵素反応のメカニズムに着目して,酵素・基質複合体および酵素・阻害剤複合体のコンフォメーションを解析し,酵素分子活性中心の基質遷移状態のコンフォメーションを固定したミミックをデザインするという新しく論理的な方法を用い,高い酵素阻害活性を持つ化合物の合成に成功した. この方法をさらに発展させて,HIVプロテアーゼとそのアナログを合成し,基質や阻害剤と複合体を形成して相互作用の解析をX線結晶解析,NMR,分子モデリングなどの終了を用いて行った.すなわち基質,阻害剤分子単独のコンフォメーションと,超分子形成時のコンフォメーションとの詳細な比較解析を行った.それらの結果をもとに酵素と阻害剤の相互作用に関する分子認識に基づいた阻害剤の構造活性相関研究を行った. 1.HIV-1プロテアーゼの合成は現有のペプチド自動合成機により行なった.また純度の高いプロテアーゼを得るためビチオン誘導体の形で精製した.さらに高速電気泳動装置を用いて合成プロテアーゼの純度検定を行なった. 2.基質として以下のペプチドを合成した.p17/p24,p24/p15,p15/PR,PR/p66. 3.阻害剤の合成.遷移状態誘導体の概念に基づいてHIVに特徴的な基質の切断部位Phe-ProおよびTyr-Pro(P1-P1′)のアミド結合をインステリックな還元型[CH_2],ヒドロキシエチレン型[CHOH-CH_2],ジヒドロキシエチレン型[CHOH-CHOH]等に変換し,各基質遷移状態誘導体を合成した. 4.酵素結晶化とX線解析.高活性で安定な酵素蛋白質とその誘導体を結晶化し,そのX線構造解析を行った. 5.分子モデリングをコンピューターを用いて,酵素またはその誘導体と基質複合体の構造解析を行った.
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