希土類複合金属錯体を用いる触媒的不斉ニトロアルドール反応の新展開
Project/Area Number |
06241216
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
笹井 宏明 東京大学, 薬学部, 助教授 (90205831)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 触媒的不斉合成 / ランタン錯体 / ニトロアルドール |
Research Abstract |
我々の研究室において開発に成功した希土類-リチウム-ビナフトール錯体を用いる触媒的不斉合成の展開として、ビナフトール誘導体を不斉配位子として用いる新規希土類錯体の調製と、ニトロメタン以外のニトロアルカンを用いるエナンチオ、ジアステレオ選択的ニトロアルドール反応について検討した。 その結果、6,6'-置換ビナフトール誘導体を用いて、これまで高い不斉収率でニトロアルドール成績体を得ることのできなかったヒドロシンナムアルデヒドなどでも、ビナフトール錯体に比較して十数%不斉収率を向上できることを見いだした。ビナフトールの6,6'位の置換基としてはトリアルキルシリルエチニル基が優れていた。 ニトロメタン以外のニトロアルカンを用いるエナンチオ、ジアステレオ選択的ニトロアルドール反応においても、6,6'-置換ビナフトール誘導体を用いて調製したランタン錯体は優れており、最高12:1のsyn選択性かつ、97%に達する光学純度でニトロアルドール成績体が得られる。 ニトロアルドール反応における上記のsyn選択性と不斉発現のメカニズムについては、分子軌道法計算とUniversal Force Fieldによる反応遷移状態の解析を行い、本希土類-リチウム-ビナフトール錯体が世界で初めての多機能バイメタリック触媒であることを解明することに成功した。本錯体は触媒的不斉合成の触媒として新しい範疇に属すものである。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)