ランタノイドを触媒とするアミノアシル転移反応のモデル系構築
Project/Area Number |
06241218
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
荒木 孝二 東京大学, 生産技術研究所, 助教授 (40134639)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 希土類 / アミノ酸エステル / アミノアシル転移反応 |
Research Abstract |
2,2'-ビピリジンの6,6'-位にフェニルアラニンおよび安息香酸とのアミド結合を持つ6-benzoylamino-6'-Phenylaranylamino-2,2'-bipyridine(1)は、メタノール中30℃で、ランタニド塩化物([Ln3^+]/[基質]=0.2)が存在すると、フェニルアラニン側アミド結合が加溶媒分解を受けてアミノ酸メチルエステルとなる。反応速度は金属および基質濃度の各一次に比例し(v=kapp[Substrate][Ln^<3+>])、水が共存すると大きな反応阻害を受ける。しかし、乾燥メタノール中ではkapp=20-30 M^<-1>と極めて速く、温和な条件下でメタノール水酸基への効率の良いアミノアシル転移反応が進行する。また片側だけアミド結合を持つ基質やβ-アミノ酸とのアミド結合を持つ基質は反応せず、多座キレート形成可能な構造およびアミドに隣接するα位炭素上のアミノ基が反応に寄与することも明らかになった。 各種の希土類イオン存在下で同様の反応を行ったが、Sc(III)を除く他のイオンでもアミノ酸エステルの生成が認めら、エタノール溶媒中でも同じくアミノアシル転移反応が進行した。以上の結果に基づき、上記のアミノアシル転移反応の反応機構を考察した。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)