希土類多核錯体の合成とセラミックスプレカーサーへの応用
Project/Area Number |
06241251
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
出来 成人 神戸大学, 工学部, 教授 (10101065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶並 昭彦 神戸大学, 工学部, 助手 (10169443)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
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Keywords | 希土類元素 / 多核錯体 / 前駆体 / 水溶液物性 |
Research Abstract |
希土類元素としてセラミックスへの添加効果が大きく、幅広く用いられているYを研究対象として、加水分解の反応過程を利用して水酸イオン、もしくは酸素原子を架橋配位子とする多核錯体の合成を試み、分解物の生成が少ない(Zero-emission)プロセスとして各種機能性材料合成への水溶性多核錯体の前駆体への応用の可能性の検討を試みた。まず、所定の濃度のYCl_3水溶液をイオン交換樹脂を用いた均一加水分解法を用いて、水溶液中における加水分解過程について検討を加え、pH変化による水溶液中のY^<3+>イオンの存在状態の影響、その溶液の密度、粘度、電気伝導度及び可視吸収スペクトルの経時変化について検討した。 調製pHによる密度の変化は殆ど認められず、また経時変化も認められなかったが、粘度は、密度と同様に、調製pH変化に対してほぼ一定であるが、放置時間と共にわずかながら減少した。電気伝導度は、合成直後から30日経過までは全ての溶液において、電気伝導度の緩やかな上昇が見られた。調製直後からY^<3+>イオンがOH^-イオンを取り込み、それに伴いH^+が生成し伝導度が上昇したものと考えられる。pHは放置時間と共に顕著に減少するという傾向が認められ、調製直後からY^<3+>イオンのOH^-イオンの取り込みとそれに伴う架橋が示唆され、水酸化物イオンに架橋されたヒドロキシ多核錯体が生成している結論された。 また。イオン交換により227nm付近に比較的強い吸収帯と、268nm付近に小さな吸収帯が認められた。これらの吸収バンドについては、イオン交換により、それぞれの吸収帯の強度が増大し、OH^-イオンが深く関係し、Y^<3+>-OH^-間での電荷移動吸収帯と結論された。以上の結果より、本法による、多核錯体化の可能性が明らかとなり、今後多核錯体種の確認をX線構造解析(動径分布解析)等の手法を用い試みる。
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Report
(1 results)
Research Products
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