Project/Area Number |
06241272
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
宮内 憲一 愛知学院大学, 教養部・化学, 助教授 (60167236)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島野 僚祐 愛知学院大学, 教養部・化学, 教授 (30097571)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 希土類元素 / S.sobrinus / 細菌付着阻害 / 発育阻害 / グルコシルトランスフェラーゼ |
Research Abstract |
う蝕原因菌(S.sobrinus)をTTY培地約30lに摂取・培養(37℃,48h)後遠心分離し、菌体の一部はPBSに懸濁し生菌材料とした。一部は凍結乾燥後加熱処理(100℃,10min)した。これら菌体を付着実験に用いた。遠心上清の硫安分画(40%)後の沈殿を付着実験用GTaseとし、更にDEAEセルロース分画後の標品を活性阻害実験に用いた。ガラス製試験管壁への付着実験では、グルコースの代わりにスクロースを添加したTTY培地、Lnの硝酸塩溶液(2.3×10^<-3>M)および生菌を加え37℃で18h培養後、未着菌体を除去し、付着菌体を超音波処理で遊離させその濁度を測定(530nm)した。ポリスチレン製試験管壁への付着実験では、加熱処理菌体とLn硝酸塩溶液を37℃,1h反応後、菌体を分離し、スクロース、粗精製GTase,KPBを加え37℃,18h反応させ、全菌体濁度に対する付着菌体濁度比を測定した。GTaseの阻害活性は^<14>C-スクロースを基質とするRI方とアントロンを用いた比色定量法で測定した。また、Lnによる細菌細胞の増殖阻害を検討した。最小発育濃度の決定は日本細菌学会の定める方法(三橋ら、Chemotherapy,29、76-79,1981)で行った。<結果と結論>1)Lnにはう蝕菌のガラスおよびプラスチック試験管壁への付着を抑制する効果がある。生菌では特にCe,Prに高い付着阻害がみられた。40μg/ml濃度のLnでは殆どのものに50%前後の付着阻害があった。死菌に対しては同濃度で、La,Ho,Er,Ybに70%前後の阻害がみられた。2)Lnによる細菌の付着阻害は細菌の増殖阻害が主因ではない。Pr,Nd,Hoの3.47M濃度でs.sobrinusの発育阻止はみられたがこの濃度は抗生物質などに比して高濃度であった、また他のLnには発育阻害は認められなかった。3)GTase活性を阻害して細菌付着を阻止するLnがある。特に重希土類(Sm,Ho,Er)に活性阻害が認められた。以上より、Lnにはう蝕細菌の管表面への付着を阻害する効果のあることが判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
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