希土類キレートを標識剤とする生体成分および薬物のイムノアッセイに関する研究
Project/Area Number |
06241275
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Osaka University of Pharmaceutical Sciences |
Principal Investigator |
千熊 正彦 大阪薬科大学, 薬学部, 教授 (50025699)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小南 悟郎 大阪薬科大学, 塩野義製薬・新薬研究所, 主席研究員
佐藤 卓史 大阪薬科大学, 薬学部, 助手 (80257899)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Keywords | 希土類錯体 / イムノアッセイ / 時間分解蛍光免疫測定 / ユウロピウム / デスモシン / 気管支肺胞洗浄液 |
Research Abstract |
1.希土類 金属とキレートを生成する二種の二官能性キレート試薬(SCN-Bz-EDTA,SCN-Bz-DTTA)を合成した. 2.1.で合成した二官能性キレート試薬および市販の二官能性キレート試薬(DTPA anhydride)を用いてポリクロナル抗体に希土類金属Eu(III)を標識する条件を詳細に検討し,二官能性キレート試薬の評価を行った.その結果,SCN-Bz-DTTAおよびDTPA anhydrideを用いた時に,再現性のよいデータが得られた.以後,人手の容易なDTPA anhydrideを用いることにした. 3.時間分解蛍光イムノアッセイを行うための諸条件を最適化した.デスモシンの抗体は家兎を用いて,自製した.ゼラチンと結合させることにより固相化したデスモシンと遊離のデスモシンとの間でウサギ抗デスモシン抗体を競合させ,洗浄後,Eu(III)標識した抗ウサギIgG抗体を加えた.いずれの場合にも,免疫反応終了後,蛍光増強ミセル試薬(β-ジケトン+リン酸エステル+界面活性剤)により,Eu(III)を抽出して,時間分解蛍光測定装置を用いて,Eu(III)の遅延蛍光を計測し,遊離デスモシン量を測定した.最適条件において,5フェムトモルまでのデスモシンが検出可能であった. 本法により,ヒト気管支肺胞洗浄液中のデスモシンを測定したところ,健常人と特発性間質性肺臓炎(IPF)およびサルコイドーシス(SAR)患者との間に有意差が認められた.
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Report
(1 results)
Research Products
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