Project/Area Number |
06247204
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
榎本 武美 東京大学, 薬学部, 助教授 (80107383)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | DNAヘリカーゼ / DNA複製 / プライマーRNA合成 / 一本鎖DNA結合蛋白 / 哺乳類細胞 / 温度感受性変異株 / cDNA |
Research Abstract |
DNA複製という細胞増殖に必須な基本的過程が進行するためには、二本鎖DNAが巻戻されて一本鎖になることが必要である。この過程は二本鎖DNA巻戻し酵素(DNAヘリカーゼ)により遂行される。昨年度、DNA複製の温度感受性変異株を分離し解析することにより、DNAヘリカーゼBが哺乳類細部のDNA複製に関与するDNAヘリカーゼであることを明らかにした。 原核細胞やウイルスのDNA複製に関与するDNAヘイカ-ゼの多くのものがプライマーゼ活性を促進することから、本年度はDNAヘリカーゼBのDNAプライマーゼ活性に及ぼす影響を調べるとともに、そのcDNAのクローニングを試みた。 1、マウスFM3A細胞から、DNAヘリカーゼB、DNAポリメラーゼα-プライマーゼ、一本鎖DNA結合蛋白質(RP-A)を精製し、DNAポリメラーゼα-プライマーゼのプライマーゼ活性に及ぼすDNAヘリカーゼB、RP-Aの影響を調べたところ、DNAヘリカーゼBはプライマーゼ活性を顕著に促進し、RP-Aは阻害することがわかった。さらに、RP-Aにより阻害されたプライマーゼ活性はDNAヘリカーゼBにより回復することから、DNAヘイカ-ゼBが原核細胞やウイルスのDNA複製に関与するDNAヘリカーゼと同様な作用をすることが明らかになり、機能の面からも、DNAヘリカーゼBがDNA複製に関与するDNAヘリカーゼであることを示すことができた。 2、DNAヘリカーゼBを精製してアミノ酸配列を決め、そのアミノ酸配列をもとにcDNAのクローニングを試み、N末端の一部を除きcDNAをクローニングすることができた。
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