細胞複製を制御する遺伝子とMAPキナーゼの相互作用
Project/Area Number |
06247208
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
後藤 由季子 京都大学, ウイルス研究所, 助手 (70252525)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | MAPキナーゼ / 細胞周期 / cdc2 / MAPKK |
Research Abstract |
まず、細胞周期の中心的な制御因子であるMPF(cdc2/サイクリン)とMAPキナーゼの関連を検討した。アフリカツメガエル未成熟卵に、精製したMPFをインジェクトすると内在性MAPキナーゼが活性化するが、プロゲステロン刺激によるMPFの活性化はMAPKKの中和抗体で抑えられる。さらに、恒常的活性型MAPKKを未成熟卵にインジェクトするとそれだけでMPFの活性化が起こった。また、MAPキナーゼの活性化を、MAPキナーゼフォスファターゼであるCL100をインジェクトすることによって抑制すると、プロゲステロン刺激によるMPFの活性化が有為に抑えられた。以上のことは、MPFとMAPキナーゼの活性化が、アフリカツメガエルの卵成熟においては、相互に依存していることを示唆している。次に、哺乳類培養細胞のM期において、MAPキナーゼが関与する可能性を検討した。活性型MAPキナーゼに対して特異的に反応する抗体を作製し、M期の培養細胞を染色したところ、活性型MAPキナーゼはG2期からM期前期には中心体に一部局在し、M期中期から後期にかけて紡錘体に局在した。このことは、M期において、MAPキナーゼがMPFの活性制御と機能、特に紡錘体形成に何らかの関与をしている可能性を示唆していると思われる。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)