抗HIV活性をもつ機能性アンチセンスDNAの合成とその作用機序
Project/Area Number |
06255103
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Chiba Institute of Technology |
Principal Investigator |
高久 洋 千葉工業大学, 工学部, 教授 (50101267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高井 和幸 千葉工業大学, 工学部, 助手 (40260848)
中島 秀喜 山梨医科大学, 医学部, 助教授 (20192669)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | ホスホロチオエ-トオリゴマー / アンチセンスDNA / ホスホリピドDNA / 逆転写酵素 / 抗HIV活性 / 構造タンパク質遺伝子 / 逆転写酵素阻害能 |
Research Abstract |
今日まで不明であったアンチセンスDNAの作用機序を明らかにすることができた。すなわち、その逆転写酵素の種類によってホスホロチオエ-ト型DNAと強く相互作用することが明らかになった。しかし、HIV-1の逆転写酵素はS-ODNsとは全く相互作用することなく、mRNAに結合して遺伝子発現制御をすることから、アンチセンス機能をもった抗HIV剤として期待できることがわかった。 一方、アンチセンスDNAにさらに高い機能をもたせるために、細胞膜透過性機能物質をアンチセンスDNAに導入することが考えられ、膜透過性物質としてのホスホリピドをDNAに導入したところ、非常に高い抗HIV活性を示した。しかし、ホモポリマー、ランダム、センス、オリゴマーでもアンチセンスDNAにホスホリピドを導入した物質と同程度の活性を示したことから、逆転写酵素活性を阻害することで抗HIV活性を示しているものと思われる。 さらに、ロングタ-ムによりアンチセンスDNAの抗HIV活性を測定したところ、標的遺伝子としてはtat、revよりもgag領域が高い活性を示したことから、標的遺伝子としては構造タンパク質遺伝子の領域が最適領域となることがわかった。 以上、我々はアンチセンスDNAが抗HIV剤として利用できる可能性を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)