多価合成ペプチドワクチンによるレトロウイルス感染防御免疫の誘導
Project/Area Number |
06255201
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
宮澤 正顕 東北大学, 医学部, 助手 (60167757)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | レトロウイルス / 免疫応答 / 感染防御 / エピトープ / 合成ペプチド / ワクチン |
Research Abstract |
HIV感染に対する有効なワクチンの開発には、免疫抑制性のレトロウイルス感染に対する宿主免疫応答の仕組みを基礎研究の面から充分に解析する必要がある。我々は、免疫系の完成した成熟マウスへの接種によって重篤な免疫不全症を伴う急性の赤白血病を誘発するフレンド白血病レトロウイルス複合体をモデルに、レトロウイルス感染に対する宿主免疫応答の抗原特異性と遺伝的制御機構を解析してきた。 本年度は、フレンド白血病ヘルパーウイルス(F-MuLV)gag遺伝子の部分発現とminigenesの構築、及び合成オリゴペプチドの作成により、細胞表面に発現するglycosylated Gag蛋白質の前駆体、Pr75^<gag>のリーダーペプチド部に、細胞傷害性T細胞(CTL)認識抗原エピトープを同定した。一方、昨年度にF-MuLV env遺伝子産物_<gp>70上に同定した二つのヘルパーT細胞認識抗原エピトープを単独で含む合成ペプチドを用い、マウスを免疫することによって、フレンドウイルス複合体に対する感染防御免疫が誘導可能か否かを解析した。その結果_<gp>70N-末のエピトープで一回免疫された(C57BL/10×A/J)F_1(H-2^<a/b>)マウスでは、フレンドウイルス複合体接種後一旦発生した脾腫が感染後40〜60日にかけてゆっくりと退縮して行くこと、一方C-末のエピトープ単独で一回免疫された同じ系統のマウスでは、フレンドウイルス接種後極めて急速に感染細胞の排除が起こり、殆ど脾腫の発生を見ないことが明かとなった。 現在、上記ヘルパーT細胞認識エピトープとCTL認識エピトープを共有結合させた多価ペプチドワクチンを作成し、これによって誘導されるレトロウイルス感染防御免疫を解析中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(7 results)