Project/Area Number |
06259206
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
杉浦 昌弘 名古屋大学, 遺伝子実験施設, 教授 (80027044)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | RNA結合蛋白 / 葉緑体 / タバコ / 翻訳系 / mRNA |
Research Abstract |
1.各種葉緑体mRNAと5種の葉緑体RNA結合蛋白質と結合特異性を分析したが、mRNA分子種特異性はみられなかった。しかし前駆体RNAと成熟RNAとの結合能を比較すると前者に高い親和性が見出された。従って、これらのRNA結合蛋白質は前駆体RNAのプロセシング又は保存に関与していると推定される。 ついでRNA結合蛋白質の葉緑体内における存在様式をショ糖密度勾配遠心法で分析すると、20Sをピークとする30S以下の画分に検出された。また、RNaseで処理すると、20Sのピークが消失したことから、この複合体は20Sの沈降係数をもつRNase感受性の複合体を形成していることを示す。さらに、RNA結合蛋白質に対する抗体を用いた免疫沈降実験でRNA成分も沈降したことから、RNA蛋白質複合体を形成していることが明らかになった。 2.タバコ緑葉から調整した葉緑体ライセ-トを用いてin vitro翻訳系の開発を試みた。まずpolyUに依存した14C-フェニルアラニンの取り込み活性を指標としリボソーム活性の最も高いステージの葉緑体を調整した。その後、psbA 5'非翻訳領域とlacコード領域を持つ融合蛋白質のmRNAを鋳型として用い、様々な反応液中の条件検討を行い、正確な翻訳開始を再現できる条件を確定した。この条件下では、光合成タンパク質遺伝子psbA,rbcL,atpB、リボソームタンパク質rps4に各々のmRNAの翻訳が可能であり、特にpsbAmRNAは非常に効率よく翻訳された。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)