H_2^<15>O法PETスキャンによる読字の神経機構の解析
Project/Area Number |
06260209
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tokyo Women's Medical University |
Principal Investigator |
岩田 誠 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (90107665)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百瀬 敏光 東京大学, 医学部, 助手 (20219992)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 計算 / 数字 / PETスキャン / 大脳皮質 / 前頭葉 / 側頭葉 / 頭頂葉 |
Research Abstract |
正常被検者9名を対象として、数字と計算に関与する大脳皮質部位についてのH_2^<15>O法PETスキャンによる解析を行った。各被検者には、視覚提示課題として、注視点注視課題、2桁と1桁の繰り上がり又は繰り下がりのある加減計算式を視覚的に提示した時の計算式の黙読課題、およびその計算結果を口頭で答える計算課題の3課題を負荷し、次いで聴覚提示課題として、安静閉眼課題、視覚提示と同様の計算式をスピーカーから聴かせた時の計算式黙読課題、計算結果を述べる計算課題の3課題を負荷して、各課題負荷時の局所脳血流量を測定した。得られた画像から、視覚提示および聴覚提示のそれぞれについての、(計算-黙読)の減算画像と、(計算-注視または安静)の減算画像、および(黙読-注視または安静)の減算画像を作製した。全脳平均脳血流量の5%以上の局所脳血流量増加を有意の賦活とし、関心領域法によって、各被検者の大脳皮質上の約30箇所の領域に関し、各課題によって有意に賦活されたかどうかを判定した。 (黙読-注視または安静)の減算画像では、視覚提示条件でも聴覚提示条件でも有意の賦活領域を捉えることは出来なかったが、視覚提示条件における(計算-黙読)の減算画像では、左上側頭回と左前頭前野において有意の賦活が認められた。(計算-黙読)の減算画像における左前頭前野の賦活は、聴覚提示条件でも認められたが、聴覚提示による賦活は視覚提示条件におけるより低かった。いずれの場合にも、角回や縁上回などの頭頂葉領域の賦活は見られなかった。 以上の結果から、計算遂行においては、左前頭前野が関与していると考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)