Project/Area Number |
06260239
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Tamagawa University |
Principal Investigator |
森 晃徳 玉川大学, 工学部, 教授 (60245975)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢内 浩文 玉川大学, 工学部, 講師 (10222358)
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Project Period (FY) |
1993 – 1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | イメージ / シンボル / 中間情報表現 / 場の効果法 / 大局的エッジ勾配 / ロングエッジ / 図、地の分離 / 領域抽出 |
Research Abstract |
本研究は、ボトムアップ的認知過程をイメージ情報からシンボル情報への情報集約過程と捉え、計算論的神経科学の手法によりその仮説的概念モデルを構成することを目指している。本年度は、まず、(1)昨年構成した中間情報表現のアルゴリズムの有効性を確かめるため、一般的な実カラー画像の観測システムの設定とそのシミュレーションソフトウェアの開発を行った。エッジを統合してできる「ロングエッジ」とエッジ以外の点を統合してできる「ワイドスポット」を抽出するのが第一次中間情報であるが、本年度は、その前段階である境界エッジ(または中央エッジ)の抽出を行った。また、ワイドスポットの属性として、単に境界エッジまでの距離群のみならず、境界の向こう側のカラー情報も伝播させる新しい単純なアルゴリズムを交換した(人間も行っていると思われる)。これらの情報によってエッジのどちら側が前(または内部構造)であるかが容易に判定できるはずである(距離群、凹凸、隣接領域のカラーなどの利用)。(2)注意のいく場所は、情報の集約したところである。最近の研究によれば、エッジのみならず領域の重心などにもかなりの確率で注意がいくことが明かになっている。この事実は従来のモデルでは説明できず、新しい考えが必要である。本研究の第一次中間情報は、その候補となりうるものであり、もし、心理実験の結果とよく一致するなら、本研究で取り扱っている情報が人間の脳の心理実験の結果とよく一致するなら、本研究で取り扱っている情報が人間の脳のなかでも存在する1つの証拠となるであろう。(3)本研究の基本的考え方は、「外界を網膜に取り込んだ情報は、その後主に2次元的に内部表現されている」ということを暗に仮定している。近年、この点、すなわち2次元的内部表現か3次元的内部表現かに関する問題が内外で検討されているので、今年度はこれに関する研究も並行して行った。
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