Project/Area Number |
06261206
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
峠 和之 東京大学, アイソトープ総合センター, 助手 (00211996)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 酸化ストレス / センサータンパク / 転写アクチベータ |
Research Abstract |
大腸菌OxyR蛋白は、細胞が酸化ストレスにさらされた時に発現する遺伝子群の転写活性化蛋白である。この研究では、OxyR蛋白の持つストレスセンサー、特異的DNA結合能、RNAポリメラーゼとの相互作用などの諸機能が、蛋白内のどの部分によって担われているかを分子遺伝学的手法により明らかにすること、及び、OxyR蛋白により発現の調節される遺伝子のうち、未同定のものについて、それをクローン化し構造解析を行うことにより、酸化ストレス応答のうちOxyR応答の全体像を明らかにすることを目指している。今年度は、次のような結果が得られた。 1)OxyR蛋白が相互作用すると考えられるRNAポリメラーゼ上の部位の同定を行うため、OxyR蛋白による転写活性化に欠損を持つRNAポリメラーゼの変異体を得ることを試み、そのような性質を示す変異体を18クローン得た。変異部位の同定、変異蛋白による試験管内の実験の結果、OxyR蛋白は、RNAポリメラーゼのαサブユニットのC末端に近い部位のうちの、2ケ所と物理的に接触していることを示唆する証拠が得られていた。 2)RNAポリメラーゼとの相互作用、及び、センサーとして機能するOxyR蛋白内の部位の同定を行うため、oxyR遺伝子のコード領域にランダムに変異を導入したライブラリーを作成した。このライブラリーを用いて、酸化ストレス応答に異常を示すoxyR変異株を10クローン分離した。現在、これら変異クローンについて、変異部位の同定、精製した変異蛋白による試験管内実験を行い、欠損する機能等について検討している。
|