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¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,500,000 (Direct Cost: ¥2,500,000)
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Research Abstract |
大腸菌ATP依存性プロテアーゼLonの分子形態をゲル濾過カラムクロマトグラフィー,電子顕微鏡撮影,超遠心分析により検討した.申請者らはLonの大量発現・精製系を確立し,それにより得られたプロテアーゼの中性溶液中(pH 7.8)での分子量が従来考えられていたものよりもはるかに大きいことを見出した.ゲル濾過カラムクロマトグラフィーでは分子量1,000,000以上の位置に溶出し,超遠心による分析では沈降係数36.8 S,分子量1,280,000であることが明らかとなった.これは,従来の報告(分子量87,000の4量体,分子量360,000)よりもはるかに大きい.このサンプルはSDS-ポリアクリルアミド電気泳動では単一の約90,000のバンドを示すため,12〜16量体として存在していることが示唆される.超遠心分析のデータより回転楕円体(oblate ellipsoiod)近似により大きさを計算すると長軸21.6nm,短軸6.6mmとなる.電子顕微鏡写真では25.3nm×17.7nmの大きさで観察され,さらに4つの小単位が観察された.したがって,これは4量体が4つ集合した16量体であると考えられる.さらに,pHを変化させて超遠心分析をすることにより,pHを上げていくと解離が進み8量体,4量体の存在が確認された.それらの沈降係数は21.1Sおよび12.6Sであった.またどのpHにおいて12量体は観察されず,Lonは16量体(35.8 S,pH7)【double half arrows】8量体(21.1S,pH9)【double half arrows】4量体(12.6S,pH11)のように解離・会合を行ってい
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