ストレス応答因子としてのNF-kBの活性化とその制御機構
Project/Area Number |
06261214
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research on Priority Areas
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
山本 健一 金沢大学, がん研究所, 教授 (60115285)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 弘子 金沢大学, がん研究所, 助手 (20126585)
中山 耕造 金沢大学, がん研究所, 助手 (70192680)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥3,000,000 (Direct Cost: ¥3,000,000)
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Keywords | シグナル伝達 / 有害ストレス / NF-kB / MAPキナーゼ / CDK / インヒビター |
Research Abstract |
種々の有害ストレスによって活性化され、生体防御に重要な役割を果しているNF-kB転写因子の制御因子であるIkBαとp105(NF-kBのp50サブユニットの前駆体)のリン酸化、及び蛋白分解酵素によるprocessingについて、どのような細胞内シグナル伝達系が関与し、又それらのシグナル伝達系が有害ストレスによってどのように活性化されるのかについて解析した。その結果、酸化ストレス、あるいは低酸素状態でのNF-kBの活性化おいてはIkBαのprocessingが起こり、MAPキナーゼファミリーの脱燐酸化酵素によって抑制されることから、これらの刺激によるIkBαのprocessingへのMAPキナーゼファミリーの関与が考えられた。しかしこの過程への、Ref-1などの細胞内Redox酵素の直接の関与は否定された。我々はさらに、cyclin-dependent kiase(CDK)がNF-kB活性化の重要な制御因子であるp105(NF-kBのp50サブユニットの前駆体)の細胞内での主要な燐酸化酵素であること、p105のprocessingすなわちNF-kBの活性化にCDKによる燐酸化が重要な役割を果しており、この過程がUVなどの有害ストレスによって活性化されることを明らかにした(MCB.投稿中)。以上、有害ストレスによるNF-kB活性化に関わる細胞内シグナル伝達経路を明らかにした。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)